橋本VS栗栖観戦記

平成の初期に昭和の残滓を見た!
橋本真也vs栗栖正伸×

 橋本VS栗栖を見るとプロレスとは何か?と問う事のつまらなさと危険性について考えてしましました。椅子大王こと栗栖が入場中の橋本を椅子で強襲。解説によればその時左腕を骨折してしまったみたい。それが切っ掛けかはわからないのですが、その瞬間に試合のカラーが定まったみたいです。
 橋本の怪我をする前の切れの良い蹴りは、小川直也戦のダイエットして一時期切れが復活したことがありますが、それよりも上の蹴りを栗栖に打ちこみます。

 ここからがこの試合の面白さの肝になるんですが、栗栖が椅子大王というギミックを利用してリング外に橋本を追い出し椅子攻撃を加えようとするのですが、橋本はそれを無視して戻ってしまいます。栗栖が一生懸命虚構の空間に誘おうとする動きがあるなか、橋本がその世界への共有を拒否するという水面下の闘いという2重性が映像からヒシヒシと伝わってきて非常に面白い!のです。

 試合後半橋本は結局椅子の洗礼を受けるのですが、その時の椅子は半端じゃなくケンドーナガサキ級の椅子を橋本にぶつけます。それはホラー映画で怪物に恐怖の余り過剰に弾丸をぶち込む市井の人間のようにも見えました。その椅子攻撃で橋本は試合後倒れるらしいのですが、リングの上ではそれを予想させないような動きを展開し、最後はDDTの連発で勝利した。

 最初プロレスとは何か?と問う事の危険について書いたけども、何故危険でつまらないかといえばプロレスというものが厳密に決定されれば、間違い無くこういう試合が発生する土壌と絶対的に無くなってしまう思うからです。

 なぜこういう試合が発生しえたかと考える諸要因があると思うけど、大事なところはプロレスはショーであるという今では当たり前の等式が当時は完全にレスラーの中にも無かったからではないでしょうか。だからこういう危険な事をやっちゃっても多少は許されて、在りなんだという良い意味でのファジーな所がプロレスにはあったのではないかと思うのです。

 最後に……Qプロレスとは何ですか? Aわからない。わからないもので良いと思います。

 PS調べてみたらカクトウログ/思想日記/5ti日記☆/RedRoom2097/らくえんのココログ 各種ブログにて感想が書いてあったのでそちらもご覧ください。

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三沢はサイコロを振らない

『三沢 25周年の狙いは力皇だ 』(デイリー) 三沢がGHCヘビー戦線に戻る意向を示した。ノアの創立5周年を祝うパーティーが30日、東京・お台場のホテルで催され、1000人を超える招待客でにぎわう中、三沢は「過ぎればあっと言う間の5年だったが、これは通過点。今年はオレの25周年でもあるし頑張りたい」と話した。

 その5周年、25周年を飾るために、力皇猛の持つGHCヘビーのベルトに照準を合わせた。「そのつもりではいるし、別に高みの見物してたわけじゃない。納得できる試合を求めていく」と王座挑戦を明言。舞台は9・18日本武道館が有力だ。

 アントニオ猪木は常にサイコロを振るようなギャンブル的な試合を仕掛ける(アルティメット・ロワイヤルはその例)に比べ着実の予想出来る範囲で勝負しようとする所は流石馬場イズム継承者の三沢光晴という男を表すのではないでしょうか?

 先ずは言葉ありきといいますが、四天王プロレスという言葉を作る事によりファンがなぜこのような試合が面白いかというのを言語化する事でわかり、それを目指して九段下は日本武道館に足を運んでいたのではないでしょうか。だから三沢にとっては観客がほぼ間違い無く面白いと思ってくれる四天王プロレスをする事で力皇の評価を変えてしまおうという目論みがあるのではないかと思うのです。多分力皇は三沢戦後評価を上げるでしょう。何故ならば三沢はサイコロを振らないからです。


神話作用
ヒクソン来た!大みそか参戦も』(スポニチ)【K―1】タイソンに続き400戦無敗のヒクソン・グレイシーも来場した。一旦は来場中止が発表されたが、この日になって自費で現れ、メーンでB・J・ペンと対戦したヘンゾのセコンドを務めた。帰り際には谷川プロデューサーに「今度会うときは仕事の話をしよう」と話しかけ、大みそか「Dynamite!!」への出陣をにおわせた。

 いや、もう格闘技界の叶姉妹といっても過言じゃないですね。


K-1ハワイ大会結果です。

リザーブファイトK−1ルール(3分3回延長1回) ×ダスティン・ハニング(米国/チーム・ブードゥーUSA) 延長判定 マイク・マローン○(米国/イーストサイダーズ)

▽第1試合 ハワイGPトーナメント1回戦K−1ルール(3分3回延長1回)
×ウェスリイ“キャベツ”コレイラ(米国/BJペンMMA) 1回2分43秒 KO ゲーリー・グッドリッジ○(トリニダード・トバコ/フリー)

▽第2試合 ハワイGPトーナメント1回戦K−1ルール(3分3回延長1回)
カーター・ウィリアムス(米国/チーム・ブードゥーUSA) 判定 ノブ・ハヤシ×(日本/ドージョーチャクリキ・ジャパン)

▽第3試合 ハワイGPトーナメント1回戦K−1ルール(3分3回延長1回)
バタービーン(米国/チーム・バタービーン) 判定 マーカス“XL”ロイスター×(米国/チーム・ブードゥーUSA)

▽第4試合 ハワイGPトーナメント1回戦K−1ルール(3分3回延長1回)
×スコット・ジャンク(米国/BJペンMMA) 3回2分21秒 KO 藤本祐介○(日本/MONSTER FACTORY

▽第5試合 スーパーファイトK−1ルール(3分3回延長1回)
○武蔵(日本/正道会館) 判定 リカルド・ノードストランド×(スウェーデン/ヴァレンテュナボクシングキャンプ)

▽第6試合 ハワイGPトーナメント準決勝K−1ルール(3分3回延長1回)
ゲーリー・グッドリッジ 1回1分15秒 KO カーター・ウィリアムス×

▽第7試合 ハワイGPトーナメント準決勝K−1ルール(3分3回延長1回)
×マーカス“XL”ロイスター 1回2分16秒 KO 藤本祐介

▽第8試合 スーパーファイトK−1ルール(3分3回延長1回)
×曙太郎(日本/チーム・ヨコヅナ) 1回2分52秒 TKO 崔洪万○(韓国/フリー)

▽第9試合 ハワイGPトーナメント決勝戦K−1ルール(3分3回延長2回)
ゲーリー・グッドリッジ 3回1分19秒 TKO 藤本祐介×

▽第10試合 スーパーファイト総合格闘技ルール(5分3回)
○B・Jペン(米国/BJペンMMA) 判定 ヘンゾ・グレイシー×(ブラジル/ヘンゾ・グレイシー柔術アカデミー)