世の中には北尾が足りない!

 ハンフリー・ボガートの『殴られる男』は久々に本気で悪役むかつけた素晴しい映画だった。フレッド・ブラッシーの自伝でも少し触れられていたけれども、昔のボクサーは非常に地位が低く、プロモーターの良い道具でしかなかった。それを告発する意味合いを込められて作られたのが本作らしい。最後のボガートのプロモーターへ詰め寄る押し問答は多分プロレスと格闘技がすきな人なら多分引き込まれるだろう。プロレスや格闘技がすきならば一度は見ておきたい映画であると思う。


 さて、カウンターも再度設置しなおしてリスタートでこのタイトル・・・・・・けど本気で思っているのだから仕方ない。なぜこんな発想に至ったかというと、久々に昔マニアの人と映像トレードで交換した所謂裏ものビデオを見返したからだ。まあラインアップとあげるとすれば、ジャンボ鶴田谷津嘉章 VS 木村健吾 木戸修/ジョージ高野 長州力 VS タイガーマスク三沢光晴) 天龍源一郎/北尾光司 VS ジョン・テンタ/アポロ菅原 VS 鈴木みのる/ スーパータイガーVS藤原喜明  /天龍源一郎VS長州力(ジャパン主催)とまあ、ある程度のマニアな方がみればホホーと言ってくれるようなリストである。

 で、この中で一番面白かったのが北尾VSテンタなのだ。はっきりいって最低な試合といえる全然絡んでないし、お互いが威嚇をするだけで終わってしまっているのだから。所で先々週ワープロ中西学VSケンドー・カシンの一戦を見たがはっきりいえば北尾の神戸の試合に比べたら全然スキャンダラス性も怪しさも無い普通過ぎるプロレスでがっかりした思いをした。あれだけ不仲といわれてていて、この程度かと。蝶野正洋VSハルク・ホーガンアントニオ猪木のアックス場外落ちやったり、永田裕志VS高坂剛で前田日明VS藤原喜明のスポットまねるならば、なぜ中西の試合で北尾VSテンタを真似しなかったのか!と本気で思うのである。数年に一回ならば許されると私は思うのである。橋本真也VS小川直也の3戦目をみれば矢張り求められるのは、みてくれの格闘技の技術的攻防よりかは、深読みをサジェストしてくれるような試合がプロレスファンの琴線に触れると思う。世の中には北尾が足りない!


 

読んでまあまあ良かったんじゃない?思ってくださいましたら、ブログランキングにご一票おねがいします。 ←この一文をクリックしてもらいますと一票を投じた事になります。