解り易いG1

藤田全勝守る/新日本(日刊)
<新日本:静岡大会>◇G1クライマックス◇10日◇ツインメッセ静岡・北館◇3500人
 藤田がBブロックただ1人の全勝をキープした。吉江と約6年ぶりに対戦。6年間でひと回り以上大きくなった吉江のパワフルな攻撃に、今大会初めて苦戦した。それでも、最後は腕ひしぎ逆十字固めでギブアップを奪った。この日、中邑が引き分けたため、Bブロックのトップに立った。藤田は「次は名古屋」と、今日11日の名古屋大会の中西戦を見据えた。

 アントニオ猪木といえば新日本を冬の時代に誘ったA級戦犯のような存在と受けとめられがちですが、団体相互時代にこのようなイレギュラーな存在を出現させれるというのは、アントンの少ないながらも良い側面が出来いるのではないでしょうか?蝶野やライガーが今でも発言力があるかはわかりませんが、2・3年前の混沌としたG1よりかは非常にクリアーでわかり易い大会に仕上がっていると思います。

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新プロレス団体「BML」が9・11に旗揚げ戦(サンスポ)
 前田日明氏(46)がスーパーバイザーを務める、新プロレス団体「BIG MOUTH LOUD(BML)」が10日、都内で設立会見を行い、9月11日に東京・後楽園ホールで旗揚げ戦を行うと発表した=写真=。当面は1、2カ月に1大会を開催し、テーマは『BE MAD WITH ATTACK(狂気を持って攻めろ)』。村上和成(31)が社長に就任。大相撲の横綱朝青龍の全国後援会会長で、実業家の和田友良氏(53)が最高顧問に就く。村上は「前田さんの教え通り、真の闘いを見せる」と力を込めた。

 所属選手は村上と柴田勝頼の2人で、今後、新弟子を募集。近日中に都内に道場を開設する。旗揚げ戦は長州力佐々木健介エンセン井上らが出場し、木戸修Vs藤原喜明が決定。女子ゴルフの人気者、横峯さくらの父・良郎氏も「前田さんのお手伝いがしたい」と顧問となった。

 前田の今までの言動で期待感が膨らんでしまった分、相当なものをみせないとインパクトに残らなくなってしまったといえます。第1試合を考えるとUWF的なプロレスなのだろうか?と思うけども、それだと田村潔司のU-スタイルと変らなくなってしまいます。

 シェイクスピアの『マクベス』の冒頭に汚いは綺麗、綺麗は汚い。と魔女が独白するシーンがありますが、フィクションはリアル、リアルはフィクションといったようなパラドクシカルで捩れたプロレスを演出するのだろうか?。それとも単にバトラーツのような試合を羅列するに留まるか?

 にしても実験という何やら前衛的な小劇団のようにも思える試みは、実験という2文字が観客をメタ的な視点に押し上げてしまって、体感よりも思考で楽しむようなプロレスに雪崩てしまう可能性もあると思う。ある意味では大人の為のプロレスになってしまうのではないでしょうか?


夏男蝶野、川田を下した/新日本(日刊)
<新日本:静岡大会>◇G1クライマックス◇10日◇ツインメッセ静岡・北館◇3500人
 新日本の蝶野正洋(41)がミスターG1の底力を見せた。初対戦となった元全日本の川田利明(41=フリー)を12分14秒、片エビ固めで沈めた。勝ち点を6とし、Aブロックでは川田、天山と並んで首位タイに浮上した。G1全15回出場で、最多4度の優勝を誇る夏男が、本領を発揮してきた。Bブロックは藤田和之(34=猪木事務所)が全勝を守って単独トップに立った。

 所属とフリーでは仕方ない。三沢光晴だってもしフリーならば同じ結果になっていたでしょう。新日本としても本当は若手に勝って欲しい所なんでしょうが……蝶野だと発展性ない単なる帳尻合わせに終わってしまいそうです。