こんなミステリ読みました

『D坂の殺人事件』江戸川乱歩

 乱歩の短編集で色々収録されていたけども一番最初に収録されていた『何者』はエラリー・クイーンの『ギリシャ棺の秘密』を思い起こさせる逆転劇が面白かった。というか大正時代でこういうのが書かれていた事が一番驚いた。D坂は理路整然とした論理力とエロスが合致した怪しい雰囲気が醸し出されててなかなか面白かった。あとミステリというよりも人間の汚さとサディスティックな一面を浮き彫りにした『赤い部屋』もとても面白かった。実際出来そうな所が一番怖い。