今更PRIDE

  柔道着脱いで中村やられた/PRIDE
<PRIDEミドル級GP2回戦>◇26日◇さいたまスーパーアリーナ◇45102人

 熱くなり過ぎた。中村がボルテージを上げるように柔道着を脱ぎ捨てた。その瞬間だった。ヴァンダレイ・シウバの左ストレートを浴びてマットに倒れた。体勢を立て直す前にそのままマウントを奪われ、殴られた。なすすべなく敗れた。対日本人12連勝を誇る王者の壁は高く、厚かった。「パンチが引っ掛かったので胴着を脱いだ。冷静に行こうと思ったけど、熱くなり過ぎたのが敗因」。日本勢最後の砦(とりで)を守れなかった悔しさをかみしめた。PRIDEマットで初めて柔道着に身を包んで戦った。打撃戦に備えて半袖バージョン。秘策はあったが「シウバのディフェンスがすごかった」と完敗を認めた。


 ネタにしてくださいといわんばかりの展開。多分国際で佐野がシャツを脱ぐ素振りを見せ隙が出来た瞬間にライオンが丸め込むとかやりそうな気がする(全国のプロレスファンの中で100人ぐらいわかってくれればいいや)


プロレスの意地、田村が勝利/PRIDE
<PRIDEミドル級GP2回戦>◇26日◇さいたまスーパーアリーナ◇45102人

 UWFの魂を守った。田村潔司は判定勝利のコールを聞くと、安堵(あんど)の表情を浮かべた。「勝てたことが、まず良かった」。2年前、吉田に惜敗している。プロレス代表を自負する者として、柔道家への連敗は許されなかった。


 この試合で逆説的にも、プロレスというジャンルの掛け金としての価値が無くなってきている事を証明してしまったように思える。昔はそれのみが客を呼べる材料だった時代もあったのだが・・・・・・。


ミルコがヒョードルと対戦へ/PRIDE

<PRIDEミドル級GP2回戦>◇26日◇さいたまスーパーアリーナ◇45102人

 ミルコ・クロコップ(30=クロアチア)が圧勝で、ついにヘビー級王者エメリヤーエンコ・ヒョードル(28=ロシア)との因縁対決を決めた。同門の代役マゴメドフに付け入るスキを与えず1回3分53秒、左ミドルキックでKO。8月28日のミドル級GP決勝大会では、ヘビー級王座に挑む。


 たとえるならばディープインパクト菊花賞前のトライアルレースで完勝するようなものだろうか。にしてもシュートの強みというのは良い意味で選手を使い捨て出来る事だ。桜庭和志等を除けば勝てなくなればPRIDEの表舞台には立てなくなる。その新陳代謝の激しさがPRIDEの面白さのひとつの要因なのだと思う。プロレスの十年一日ぶりとは正反対である。勿論昔からいる選手が長年活躍しつづけられる稀有なジャンルとしての特異性があるのかもしれないが、その風とうしの悪さが今では新しいレスラーの台頭の妨げとして働いてしまっている感じがある。

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