レッスル・エイド観戦期1

 国名シリーズっつたらあーた、(大橋巨泉風)有栖川有栖の方しか読んでなかったんでね、本家本元エラリー・クイーンの『ローマ帽子の秘密』を読んでみた。公演中の劇場という衆人監視の中で起きた殺人をタイトルにも使われているハットを手がかりにクイーンが真相を突き止めるわけだが、アクロバティックな展開がなかった分、クイーンの代名詞でもある論理的な突き詰めというのが前面に押し出されていた作品だと思う。無理の無い絞込み、飛躍の無い論理、地味ながらも物語に引き込まれていく面白い作品だと思う。


 というわけで、レッスルエイドプロジェクトにいってきた。立ち見が無かったのが残念無念というか、国際の時に鶴見五郎から買っとけば良かったかなあ・・・・・・。

▽NWA認定女子パシフィック&NEO認定シングル選手権
倉垣翼=(王者)[14分17秒 片エビ固め]×ナディア・ハート=(挑戦者)

 の試合途中で会場に入ってきた。ナディアは既にバテバテでスポットをこなすのだけで精一杯という感じだろうか。倉垣は余力があるものの、外人さんがバテてて体重が重い為、なかなかスムーズにキャリーしていけないといった所か。最後はど派手な空中技をナディアの足首に決めてフィニッシュ。プロレスファンじゃない人たちから「当たってネーヨ」なんて野次られていたが、思うにこういうときやり直しって利かないのかなと何年も前から思っている。岡目八目といえるレフリーが当たり具合をチェックして当たらなかったら、さりげなく技を繰り出した人にコールしてやり直させるみたいなシステムって無理なのかしら?なんて思ったGWの夜。


▽ザ・マスターオブキングキャリバー
○ジョー・レジェンド=(王者)[22分7秒 片エビ固め]×バンビ・キラー=(挑戦者)

 違った意味で伝説を築き上げつつあるドイツの英雄レジェント。もしこれがドイツのトップ級だとしたら、三沢光晴がドイツ遠征の時技を殆ど食らわないでいたのも頷けるかもしれない。まあ、WWEや日本のプロレスで行われているムーヴのコラージュのような試合なんだけれども、はっきりいってテンポが悪すぎ。その一番の原因は過重なアピール。二人ともどもちょっとした大技を出す度に腕を突き上げたりして客の反応を待ってから技を繰り出すというのを延々と繰り返す始末。普通フィニッシュ間際にしかやらないはずなんだけれども。そう考えるとスタン・ハンセンのサポーター直しのシンプル且つ効果的なアピールの凄さ、素晴らしさが改めてわかってくる。

▽ザ・マスターオブエクスキャリバー
ピーティー・ウイリアムス=(王者)[19分59秒 エビ固め]×クリス・セービン=(挑戦者)

 中盤まではダレたけれども、終盤になりようやくトリッキーなムーヴで楽しませてくれた。まあ、その面白さというのがたんに見慣れてないってだけというのがひとつの不安。果たしてあと数回ウィリアムスの試合を見た末に果たして彼の試合が面白いと思えているのだろうか?とも思うが今回は面白かったと素直に楽しんでおこう。
 
読んでまあまあ良かったんじゃない?思ってくださいましたら、ブログランキングにご一票おねがいします。