冷戦時代よもう一度

 アガサ・クリティー『メソポタミヤの殺人』を読む。すごく久々であり、自分のミステリファンになるきっかけ、即ち原点でありまして(プロレスでいえばアントニオ猪木みたいなもんっす)やっぱりクリスティー、わかりやすくって且つ面白い。トリックも上手くストーリーを利用したものだったし、リアリティーもある。にしても驚くべき程に被害者の心理や人間関係に深く突っ込んでいるのも、何かクリスティー作品らしい温かさが伝わってくるように思えた。で偶然にも同じ時期にヴァン・ダインの『カブト虫殺人事件』も読んだけど、こっちは逆にオチのせいか冷たい感覚を受けた。特に最後は捕まればいいんかい!と突っ込みたくなる内容。チェスタトンが言ってましたっけ。『狂人とは理性を失った人ではなくって、理性以外のすべてを失った人だ』と・・・・・・。

 
 
 5/14 新日本・東京ドーム
・追加カード
 藤波辰爾三沢光晴vs蝶野正洋&X

・既報カード
 IWGPヘビー級C:小島聡vs天山広吉
 IWGPタッグ選手権:中邑真輔棚橋弘至vs中西学ケンドー・カシン
 永田裕志vs高阪剛
 IWGPJrヘビー級C:金本浩二井上亘vs稔&後藤洋央紀
 IWGPJrヘビー級C:タイガーマスクvsブラック・タイガー

http://blackeye.cocolog-nifty.com/eye/cat271079/index.htmlより


 藤波が昔ベイダー戦でジョブるのを拒否したみたいに、蝶野戦はお流れか?というよりかは単に○○ヲタの財布の紐を緩めるのが目的だろう。新日本だからXは全然期待できないが、私としては勿論藤波と三沢の絡みの方が興味がある。誰かが拒否したのか、新日本のセンスが無いのかわからないけれども。双方ともにスタイルが完全に整い、崩すことを嫌う(もしくわ身体的な理由で出来ない)ものが絡むときに出来る一種の齟齬というのを見たかった。もう仮想アントニオ猪木VSジャイアント馬場(もしくはジャンボ鶴田)ってあおりは勘弁してほしいけれども、少なくとも彼等の身体にしみ込んだ全日本と新日本の差異というのは本物であるからして、その絡みの齟齬から新日本とは違う存在を手がかりにリアルにジャイアント馬場の幻影を感じ取りたかったんだけども・・・・・・。蝶野は大人すぎて三沢に合わせすぎてつまらないだろう。お互いの見せ場を作ってたっつあんが鼻血出して終わるんだろうなと予想しておく。


 
 
読んでまあまあ良かったんじゃない?思ってくださいましたら、ブログランキングにご一票おねがいします。