シュート上がりはこう活かせ

 乾くるみ「リピート」を読んだ。設定的には主人公等ランダムに選ばれた人間が風間という怪しい人物に引き込まれて、10ヶ月前に戻れるというSF的設定。そして戻った世界で起きる連続殺人事件。まるでアガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』のヴァリエーションを思わせる見事な展開(人形は無いけど)。勿論最後は連続殺人の謎について明かされるのだけれども、見事な逆説的且つSF的設定を利用した巨大なロジックで最大級の衝撃を受けるのは間違いないと思う。


 
 毎度御なじみワープロ診断。


 未だに両国”新”国技館かい!というわけで8年ぐらい前の全日本プロレス中継を彷彿とさせるやる気無しモードのワープロ。まあ全日本中継は98年の東京ドーム大会を境に中継会場も増えて番組の質が向上したが・・・(でも今やプロレス/格闘技中継では当たり前になった常に字幕スーパーを出しているという因習を作った事を考えると、功と罪がある番組だったよね)番組後半の天山の特訓風景は藤波辰爾が横浜文体でリチャード・バーン(怪しいテコンドーなアメリカ人)戦で復帰する際に報道陣の前で行った、ガッツ石松とのボクシング特訓のパロディーだっただろうか?まあ、たっつあんは異種格闘技(場外乱闘有り)なのでふんだんにボクサーギミックで戦っていたけれども、小島聡戦でもそういう格闘スタイルで成長した天山が小島に勝つというあらすじなのか。(そういや中西学もボクシング修行をしたけどアレは黒歴史?)まあ今なら仕事ななさそうな渡辺二郎あたりオファーを出せばコーチングしてもらえそうだけど、どうでしょうか?まだ間に合うと思うけれども。

 書いたあとにネットサーフィンしたら角海老ボクシングジムに天山が特訓しにいっている事が判明しました(http://blog.livedoor.jp/ryosijj/archives/20201115.htmlより)。
ラリアットをフットワークでかわすとか、ラリアットにカウンターをあわせるとか(スタン・ハンセンVS猪木チックに)なんてスポットを予想しておこう。いずれにせよ天山のボクシング技術も昔やったテコンドー修行みたいに無かった事になっちゃうんだろうかなあ?


蝶野正洋、○R・ウォーターマン(13分55秒 アンクル・ホールド)天山広吉、●西村修


 気がつけばセミファイナル。天龍源一郎と小橋健太がオーラの無い二人のGHC戦があるにもかかわらずインパクトのある試合をやってしまった事を考えたら、メインの小島聡中邑真輔に配慮した大人で体を張らない試合だったといえよう。ここで発見したのは、シュート上がりの選手を使う場合たいていはその実績を考慮し、なるべくPRIDEやK1でやっているような事を反復させるようにつかってきたが、ウォーターマンをみるとそれが間違いだったことに気がつく。シュート上がりの選手は寧ろ、その対極とも思えるアメリカンプロレスのレスラー。しかも80年代てきなアメリカ人レスラーを真似させる事によって綻びが出来なくなるのだ。レックス・ルガー、アルティメット・ウォーリアー、スコット・スタイナーなどの系譜を彷彿とさせるウォーターマンの動き。テレビを見ていて私は懐かしさを感じてしまった。と同時にこれだよ新日本!とも思った。だから今度マーク・コールマンとか参戦させる機会があるとしたら、絶対80年代のWWFにいそうなレスラーの動きを真似させればいいのだと思う。そして既知の強豪として売り出せ。バス・ルッテンはゴールド・バーグをやらせればよかったんだ。迫力は無いけど動きにほころびの無いゴーバーを・・・・・・。

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