U嫌い

 綾辻行人「どんどん橋落ちた』を読んだ。円熟味溢れながらも既成のミステリに挑戦する野心作でもある。馬鹿馬鹿しさと凄さのギリギリの線を歩んでいるような感覚を味わえた。短編を読み進めるば多少なりは警戒心が強くなり、騙されないと思いつつも最後のオチでついつい騙されしまう驚き。久々に読んで頁を繰るのが楽しくて仕方ないと思った一作だ。


 というわけでノア中継診断。今回は早速青木さやかに視聴率で負けた巨人中継のせいで、前半が少し録画したテープが欠けてしまった。本当無意味だよねえ。いい加減因習から目覚めよ!。

 鈴木みのる 丸藤正道 VS 田上明 SUWA

 ノアは兎角初対決というイベントに集客力があると盲目的な信頼を寄せていると思う。しかし田上とみのるの初遭遇はノア的には大した評価を得れなかったのか後楽園ホール。癒し系相撲VSパンクラシストの異次元対決なら横浜文体でメインを飾れると思うのだが(しかもタッグで!)けれども時すでに晩しというか試合の重点がみのる&丸藤のタッグの試運転という部分に比重が掛かっていた為そのあたりの絡みには、焦点が置かれなかったように思える。あとみのるの試合ぶりに個人的感想があるが、U系がスープレックスに対して弱い脆弱だというギミックはUインターのオブライトのプッシュアングルやUインターVS新日本辺りで強化されたコードだと思う。なんかそのおかげで技らしい技を食らわなくても上位の方で活躍できてしまうみのるは、全日本系ファンの私としてはいけ好かない。まあかといって高岩竜一VS金丸義信のような量だけの試合に傾かれるのも困るものだが・・・。


金丸義信 杉浦貴 三沢光晴 VS リッキー・マルビン× KENTA 小橋建太  
  19分49秒 タッチアウト→片エビ固め

 ただ三沢と小橋が技を交換しあうだけであの盛りあがり。この部分だけを見ちゃうと百の優れたアングルよりも突き抜けた二人のスター選手には敵わないのかと思える。私自身残念ながらノアヲタでないので想像の範囲なのだが、小橋と三沢の攻防の背後に日本武道館におけるGHC戦を重ね合わせているのではないかと思う。後楽園で放たれたハーフネルソンスープレックスGHC戦の激闘の断片として受け取れてしまう想像力。多分これがあの両者の戦いによる盛りあがりの原因なんじゃないかと思う。


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