誰が溜めに巻くのか?
二階堂黎人「魔術王事件」を読んだ。昭和40年代に時代設定をおき、なおかつ奇術を堂々と導入することによって出される謎自体は他の推理小説と大して変わらないのだがそのトリックというのが相当変わっていて楽しめた。多分ドラマの『トリック』とかにはまれた人はつぼにはまるかもしれない。自身江戸川乱歩作品は『パノラマ島きたん』や『火縄銃』ぐらいしか読んだ事ないけど、探偵小説が特別好きじゃなくても敷居を跨げるような配慮はされている所が良い。
というわけで毎度御なじみワープロ診断。
IWGP次期挑戦者決定トーナメント
○天山広吉(12分17秒 アナコンダ・クロス)●中西学
はっきりいって駄目試合。流れがない、攻撃に有意味性が備わってない。時間が死んでいる。試合のコンセプトがみえない。何のためにやっているのか本気でわからなかった。
IWGP次期挑戦者決定トーナメント
○天山広吉(19分2秒 アナコンダ・クロス)●蝶野正洋
というわけで何の感情も惹起させるわけでもない試合を勝ち上がってきた天山選手。やっていることはハードなんだけど、試合が緩慢で悲壮感も何も感じられない。蝶野が動けないのも一因だけど、天山の戴冠数が多すぎてシーシュポスの岩運びを見せられる気分になってくる。天山の戴冠事態に免疫ができてしまって、それに関して何も感じなくなってしまっているにだと自己分析してみる。だからカミソリで額を切ろうがなんだろうが望まないラストへの単調なプロセスにしか写らない。