塩多の神様

 『魔人探偵脳噛ネウロ』(松井優征)を観るともう少年誌を掲載される推理漫画はすべてSF的な要素を兼ね備えていなければならないのかと思うようになってきた。横溝正史金田一耕介の孫という設定の『金田一少年の事件簿』(さとうふみや)がえらく普通の設定に思えてくるほどだ。多分その走りは『名探偵コナン』(青山剛昌)あたりなのだろうが、こういう設定のインフレが今後どこまでいくのか面白い。垂直に昇っていくのか?それとも抜け道を発見してまた別の方面からアプローチして、読者をひきつけるような特異な設定を出すのだろうか・・・ちなみに名探偵が宇宙人ってのはすでに谺健二等がやってるし、名探偵が動物ってのは赤川次郎とかがやってます・・・。


 というわけでハッスルの感想を。


第6モンスター ハッスル軍キャプテン争奪・観客ジャッジメントマッチ(時間無制限1本勝負)
小川直也 15分56秒 片エビ固め 川田利明×

 川田が名実共にフリーとなって星が動かしやすくなったのかな?まあ、試みは面白いが、すでに観客ジャッジってのは大日本が試合にではないが既にやっていたりする。それ以前に券が売れてなかったからのかわからないけども既存の小川スタイルに戻すというのは、確かに懸命かもしれない。しかしそれってある意味ハッスルの限界を少しだけ吐露してしまった事にはならないのだろうか?私としては寧ろ突然あのレガース姿で出てきた方がインパクトがあったと思うし、それ以上に普段の間抜けな格好でまじめな試合をやった方が逆に怖さとかそういうものが際立ったんじゃないだろうかと思うのだがどうだろうか?。観客ジャッジにしても穿った見方をすれば、観客を掌に乗せる事が出来ないのがわかってしまっている事の諦念から出たアイデアなんじゃないかと思えるわけで・・・。このまま竜頭蛇尾に既存のプロレスに捻じ曲がってこないようにと私は願う。

前田日明プロレス復帰の詳細は他の人気ブログで