鮮烈!超竜隊

 大山誠一郎「アルファベット・パズラーズ』はアクロバティックでメタメタな展開になりかちな最近のミステリでは非常に論理に重点を置いた秀作だと思う。京大でロジカルな作風というと法月倫太郎を思い出すけど、まさにそんな感じだと思ってもらいたい。三作品が収められていて、『Yの誘拐』はサスペンス風味もつけられているが、他の事件は地味だし突き詰め方は地道だし今風じゃないんだけど、読んでいて爽快な気分にさせられる不思議な作品。特にお勧めなのは『Pの妄想』。


 というわけでいつものワープロ診断。今回は棚橋弘至中邑真輔中西学スコット・ノートンのタッグ選手権。
 蝶野正洋の絶望的にだめなアジテーション強さを称えられる超竜コンビだが、五年も見ていれば彼らが、『機動戦士Vガンダム』にでてきたシュラク隊のような存在だというのはわかっているので逆に悲しくなってしまう。けれども試合は力対技というプロレス古来の対立図で展開された貯めわかりやすい試合に仕上がっていた。確かに地方ならばこういう見た目でわかりやすい試合の方がいのだろう。試合はクイックで終わったが会場が盛り上がっていたのでまずまずの成功といえよう。これからどうもっていくのだろうか・・・あんまり気にならないタッグ王者である。

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