だまねぎの下のケット・シー

 最近また漫画っ子に戻りつつあるのだが、そんな私的漫画冬の時代でも欠かさずに出勤前に立ち読みを続けてきた漫画がある。週刊少年ジャンプで連載されている『ボボボーボ・ボーボボ澤井啓夫 だったりする。そんなこんなでいつもの習慣で読んでいたら、なんと連載四周年記念だそうだ。はっきりいってこんな続くとは思わなかった。しかし考えるうちにこの作品は初期は色々試行錯誤して新しい笑いを作ろう(主人公の最初の登場が野菜に磔刑にされてたり、つけものが第二話で食われ死んだり・・・)としていた節があるが、実際のところボーボボは『こち亀秋本治ばりのワンパターンに落ち着かせて生き残りを図っているような気がする。ただ私がこの漫画をよくもまあバトル物の聖地にてやり続けているなあと関心する部分はバトル物をメタ的である種乾いた視点から観て作っているように思えるからだ。無尽蔵にでてくる新キャラ、初期設定から食み出る新設定(なんかこういうの考えると必然的に『ダイの大冒険』原作:三条陸、作画:稲田浩司を思いだしてしまう)これなんかも多分ギャグとして露悪的に書き続けているのだろ思うのだ。だから私のような80年代ジャンプで育てられたものとしては、構造的な部分をパロディーとして扱っている『ボーボボ』が琴線にふれるのだ。

 
▽第5試合 グローバル・ハードコア・クラウン無差別級選手権試合(15分1本勝負)
×丸藤正道(王者) 14分36秒 片エビ固め モハメドヨネ○(挑戦者)


 とりあえず前哨戦のnoah中継を見た感想は、ヨネが勝つ以外面白くなりようがないだろうなと印象だった。それは事実あたっていてはっきり言えば丸藤に試合の中では平均以下の内容だった。まあバトラーツは頑張ってもバトラーツなんだなと・・・しかし最後はヨネが勝つというプチサプライズブックだったのが唯一の救いだった。しかし今回のルールと託けてブック内容によって変えちゃうのはどうかとは思う。それではまるで全日本プロレスの最強タッグ決定トーナメントのようである。


▽第6試合 45分1本勝負
三沢光晴×鈴木鼓太郎 16分2秒 片エビ固め 大谷晋二郎高岩竜一

 昔三沢がタイガーマスク時代、後楽園でミル・マスカラスとシングルをやった事があるのだが、試合の後三沢はマスカラスに呼ばれ打撃等に関して”駄目出し”をされたらしい。それからはや15年近くの年月が経つが、まさか自分がマスカラスになっているとは気づいてはないのだろうか?。はっきりいって01マックス側が勝とうが私には興味が無い。興味があるのはミル・ミツハルカラスに大谷高岩がどう絡むかの一点だ。

 試合開始いきなりの打撃戦。三沢のエルボー一発で川田利明が試合後半になってやっとやるような千鳥足セールを見せる。もうこれだけでもおなかいっぱいである。リング外の事情がここまで試合内容に反映され支配されるなんて試合はどう考えてもすれっからしのシニックな私のようなファンにだけに構成された試合である。泣けるぜぇ〜。

 それだけでも満足なのにさらに大谷高岩の技を食らう三沢。高岩のラッシングラリアット!頭から落ちないデスバレー。顔に優しい顔面ウォッシュなど見所が満載だった。まあこんなマニア向けの試合はセミで組んでくれる三沢には感謝の言葉以外見当たらない。ありがとう!三沢光晴

前田日明プロレス復帰の詳細は他の人気ブログで