だまねぎの下の激闘

 氷川透の『真っ暗な夜明け』を読んだ。感想としては同じメフィスト賞作家だからかもしれないが、森博嗣を連想した。比較するとキャラクター造形は森氏の方が上で且つ動かし方も森氏の方が上だと思えた。氷川氏は有栖川有栖のように作家と同名のキャラを物語上に登場させているが、性格はクールで且つ頭脳明晰で世間知らず・・・とこれまた犀川創平を彷彿とさせる。ただ氷川は犀川と違って、西之園萌絵的なキャラがいない分(いるにはいるがどうも釣合ってない)氷川のキャラとしての魅力がでてこないような気がする。あと気になったのは厭味なペダントリーを駆使するのはいいが、そこに天然的な感覚からくるユーモアーというのがないのも氷川がヴァン・ダイン作品のファイロ・ヴァンスやエラリークイーンのような厭味な”だけ”のキャラに落ち着いちゃっているなあという印象が残った。ただ島田荘司氏も書いていたが青春小説的な部分は良かったと思う。

さて、川田利明全日本プロレスを抜けてますますメジャー団体から足が遠のきそうな感じもするが、ノアにいってきたので観戦記を書きたいと思う。
 

▽第1試合 30分1本勝負
佐野巧真○泉田純 橋誠 15分20秒 片エビ固め 本田多聞 菊地毅 川畑輝鎮×

 うーん佐野と多門の冗談か本気かわからないギリギリの(探偵物語)ショボイ打撃戦以外はぜんぜん印象に残らなかった。

▽第2試合 30分1本勝負
金丸義信 杉浦貴 ○SUWA 17分13秒 片エビ固め KENTA リッキー・マルビン×
ロウキー

 前の試合がアレだけに真っ当に見えた第二試合。外人二人ががんばっていたがノアにおける前座の振舞い方を知らなかっただけかもしれない。もっと手抜いても大丈夫なのだが・・・

前田日明プロレス復帰の詳細は他の人気ブログで