憧れ

 まったく有難い事に結構ランキングも盛り返してきていい感じになってきてる。ランキングの向上こそわがブログの栄養素。

 所で山田正紀の「神曲法廷」を読んだ。非常に面白く浩瀚な書物であったが、非常に短く感じる程集中して読めてしまった。西澤保彦が世界一の小説家だと褒め称えているみたいだけど、私も同感だと思えるほど好きな作家である。笠井潔は解説で90年代島田荘司との類似性を書いていたが、確かに幻想的な謎提起とそれを包み込んでしまうような論理的な解決の提示というのはかなり難しい技だと思う。山田まさきは長編ミステリ小説においてはしっかりとそれを実践しきれている所にすごさを感じてしまう。あとなかに出てくるフィヒテ等のペダントリーも少しも厭味な所がなく、無理なくそれを物語の厚みを肉付けるパーツとして使い切れているのもさすがの技だと思う。

 そういえば昨日までBS漫画夜話がやっていた。「鋼の錬金術士」や「パタリロ」等有名漫画が取り上げられていたが、一番残っているのは岡田斗司夫や夏目房の助の博学振りである。中学生の頃に岡田氏の「おたく学入門」を読んでどちらかといえばポジティブな捕らえ方をしている前提があるのだが、二人のどの作品にでもある程度の深い意見を言えてしまう事と古今東西のさまざまなジャンルの作品からの引用等聞いていて惚れ惚れとししまった。
やっぱりオタクは素晴らしいとかっこいいと本気で思ってしまったのである。私はまだまだプロレスオタクとしては3流の底辺をうろついている程度だが、本年度にはプロレスヲタクだなあと思われる程の人物になりたいと思う!とわけのわからない宣言をしつつ、今回の更新は終了。

 ps ノア武道館行く”きっかけ”が出来たら行きます。
前田日明プロレス復帰の詳細は他の人気ブログで