人造K-1戦士武蔵君

 朝まで生プロレスを観たが、心が躍動したのは前田日明のキャップチュードのVTRぐらいだった(私的ベスト3に入る名曲ですな。ちなみに後の二つは鶴龍合体とブロディーの全日本Verの移民の唄)。

 なんだろう。あれならディープなプヲタを出してBS漫画夜話の如くディープに1つの作品(試合)を多角的に観察したりしていった方が面白いと思う。夏目(房の助)の眼に対抗してタナカ(タダシ)の眼とかいってその取り上げられている試合の技術的な攻防の分析とかやったら面白いと思うのだが……。話はちょっとずれるが一番自分が好きな入場はブロディーだ。生で観たという事になると、近年だと2000年7月全日本武道館の時の天龍の入場だった(私自身91年からのファンなのでターザンプロパガンダによるSアレルギーは皆無で天龍の全日本参戦に抵抗がなかったもので……)


 健介、K−1リングで武蔵と対戦か(日刊)

 04年プロレス界の「顔」が、K−1リングに殴り込む。佐々木健介(38=健介オフィス)が、K−1 Dynamite!!(31日、大阪ドーム)の武蔵(32=正道会館)の対戦相手に浮上。K−1谷川イベントプロデューサー(EP)が25日、佐々木にオファーを出し、出場に前向きな回答を得たことを明かした。フリーとして数多くのマットで暴れてきた佐々木が、今年最後の相手としてK−1日本人最強戦士を選ぶ。

 私自身ネット巡回時間が減ってプロレス関係の掲示板やブログを見る機会が減っているのだが、武蔵の乳母日傘振りに誰も突っ込みをいれていないのが不思議なくらい現実と仕掛が乖離していると思っているのだけれども、それは偏屈な性格の私だけにしか感じ取れていない個人的な感想なのだろうか?

 「金は力なり」とベーコンは言わなかったが、弱い立場の人を金で説き伏せるという昔新日本がルスカとかにやった事の焼き直しに過ぎない。しかし今K-1がやろうとしている事は猪木のそれに比べたら、ただ即物的な勝利にのみ傾注しているようにみえて、非常に汚らしくせこく見える。果たしてK-1ファンは対プロレスとの競技の有用性比べを望んでいるのだろうか?異種格闘技というのはプロレスが世間に認められ無い劣等感コンプレックスから生まれ発散装置と思う。今のK-1には望まれぬ試合形式だと私は思う……。


中邑、1・4大会で棚橋と新世代対決(日刊)

 新日本は25日、来年1月4日東京ドーム大会のメーンに、中邑真輔(24)−棚橋弘至(28)の新世代対決を据えた。11月大阪ドーム大会では、猪木裁定で急きょ中止に追い込まれたカード。昨年10月東京ドーム大会以来、5大会連続のドーム大会メーン登場となる中邑は、中身の濃い試合で勝利し、ファンとオーナーのアントニオ猪木に、エースとしての存在感を示す。


 新世代といっても天山等旧世代が定着していなかったので、何とも今だにしっくりこない次第。

 私は中邑等3選手のオーバーが進捗しないのは新三銃士のプッシュが新日本凋落の原因を隠蔽する壁としてしか見れないからではないか?という珍説を提案したい。猪木のエキセントリックな発想がリングに反映しなければかなり良い状況にはなると思う。しかしそれが出来ないディレンマ。それを代理的に埋めよう三銃士と……いう風に見えて仕方無いのである。(とはいえ格闘バトルロワイヤルがどんなくだらない屑試合になるかちょっと楽しみでいる自分もいるんだけどね) 


大晦日決戦はこちらのブログで



■今日のテレビ感想

 M-1を観たんだけどアンタッチャブル優勝は嬉しかった。あのメンバーの中では全ての部分で一頭地あったと思う。南海キャンディーズは密かに期待していたんだけど、決勝に残れるとは思ってなかった。キャリアを考えたら大健闘ものだ。ただ南海みたいなコンビは一回が限度だろうM-1みたいな2回もやらされると初回の爆発力を維持するのが大変そうだ。まあアンタッチャブルは2回目も殆どパワーダウンする事なく意地出来た所が良かった。麒麟はちょっと個人的には駄目だった。タカ&トシは惜しかった。笑い飯西川きよしも言っていたけどトーンを低くしちゃっていたのが没個性化に繋がっちゃったと思う。東京ダイナマイトは独特過ぎてああいう場では不利だと思う。ポインズガール……はよくシュールな芸風でここまでこれたなと思う。完全にシュール的な笑いが認知されたのだなあとブラウン管の前で思った。千鳥はトップバッターで不運だったと思う。