立ち上がる滑稽な屍に死を

 某氏からZERO-ONEの券が頂けるみたいなので日曜日後楽園ホールに行く予定である。多分観戦記を書くと思う。まあそんときは二回ぐらいで押さえ様と思う。

 総括!と全日本の観戦記で三日も持たせているわけだが、今回で最後。あの日私が感じた不満とは休憩後の4試合が余りにも似すぎる構造故飽き飽きしてしまったからである。ちなみにタイトルは全然関係が無い。

 というのも4試合中3試合、試合の力点というか試合の盛り上げ場所を四天王プロレスが恐らく嚆矢である、「大技を食い耐え反撃」を使用し盛り上げていたからだ。「大技を食い耐え反撃」を説明すれば例えば投げっぱなしジャーマンを食らいつつも絶叫しながら立ちあがりラリアットで反撃して盛り上げる、よくありがちなスポットと考えて欲しい。で、太陽ケアVS佐々木健介戦から延々小島聡VSジャマールまでそういう大技合戦を繰り広げたというわけだ。

 あれは確かに身体を張った素晴らしいスポットだと思うが、1日に何回も見せられたら滑稽にしか見えない。技に耐え経ちあがるレスラーから血と肉の匂いが感じられなくなるのだ。というよりキッチュなバンクシステムにも似た代物に頽落してしまう。

 それで思ったのが1つの試合が余りに作品として完成を求めている。いや、求めすぎている。呉越同舟というかお互いが1つの試合で満腹させようと躍起になるから私は「もういい皿を下げてくれ」と思いたくなったのだ。確かに選手としては自分の試合が一番評価してもらいたいと最大限の努力をする筈だが、客はその1試合しか観てないわけではない。だから団体として全部を通して観させて丁度お腹一杯にさせるように奮起してもらいたい。出きれば全体を纏め上げるマエストロのような人がいればいいのだが、1試合を作品としてではなく、1大会を作品として考え各試合をそれを構成する”パーツ”と考えれば、こういう事を感じられる事は無いと思う。

 幸いなのは川田利明VS天龍源一郎戦は若手の奮闘と脆弱性が大きなテーマだったので、構造的に大技プロレスに陥らなかった(ここで大技交換したら脆弱性が失われる!)事だろうか。


世代超えタッグ戦前にバラバラ三銃士(日刊)

 新闘魂三銃士の亀裂がさらに深まった。来月1日の新日本後楽園大会で初トリオを結成する中邑真輔(24)棚橋弘至(27)柴田勝頼(24)が28日、都内の新日本事務所で会見を行った。当初は中邑、棚橋で予定されていた会見だったが、遅刻と称して柴田が乱入し、2人を徹底的に挑発した。これに棚橋は激怒、中邑も怒りを通り越してあきれ果て、3人の大きな溝を露呈した。第3世代との抗争を3日後に控え、新三銃士は空中分解の様相を呈した。


 闘うにも理由がいるが或る程度名が出来た選手同士にもなれば組む事だって理由はいる。プロレスは論理的な見世物だ。こういう個人闘争というアングルの中から結託する必然性を産み出した方がファンもすんなりいけ入れられると思う。


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雑感

選択の話

今日発売の「FLASH」に、仮面ライダー剣”の椿隆之がホモビデオに出演していたという記事があったというのをを某ブログで読んだ。そういやそれがばれてメジャーいった人もいるけど。ブログの分析によると大手プロダクションの加護のお陰で事無きを得ているらしい。なんか姑息なダブルスタンダードだけどそういうのを見ると普段の破邪顕正的な記事を読むと弱いところしか叩けないチキンが何言ってるんだ?と思う。特にゲンダイなんていつもあんな叩き論調故、余計普段の記事に軽薄さを感じてしまう。ヒロミやとんねるずならいいんかいと……。

映画の話

日曜日に録画しておいたトランスポーターを観る。ストーリーは捻りの無いリベンジ&主人公改善物。狭所やオイルの上とか車上とか色々なシチュエーションで戦闘するのはいいんだけど、窮地を脱する方法が脚技ばかりってのは一寸捻りが欲しい所。まあジャッキーチェンはその辺流石だ。そういえば今日ラッシュアワーをやるらしいので陰陽師Ⅱでも観終わったら観るとしよう(今何故か映画がマイブーム)

ピカソの話

ゲルニカについて……というのは嘘で、先週放送されたお笑い特集を観た話。

おぎやはぎ 

あのネタだけ見るとシニカルなコント55号みたいだけどビートたけしが誉めていたけど、荻の一歩間違えれば危ない人に見えるギリギリまで(まあ一寸サルトルだし……)追いこんだボケというのは一歩間違えれば引かれてしまう所だけど、その辺上手く調整していると思う。

チョップリン

よりによって笑いの金メダルと同ネタだなんて……

ヒロシ

キャバレーの営業だと受けるみたいな事を言われていたけど、逆にいえばテレビ向きじゃないって事かしらん?

キングコング

ネタをど忘れしてしまい途中で退場してしまった。たけしも言っていたけど、あのしどろもどろさは良かったけど、あれ見て思ったのは一旦そのネタを見るというフレームがそういうアクシデントで解除されてしまうとどんなネタをやっても受けないという事だ。これは凄く面白い発見だった。

ダチョウ倶楽部

いつものUFOキッチャーネタ。何回も見ているけど結構面白い。多分ネタ自体が面白いんじゃくってメンバーが面白いだけだと思う。


でネタをたけしが批評する形式だったんだけど、若手の緊張振りは半端じゃないのが面白かった。明石家さんまタモリみたいに遣り取りにおいて関係していける人物ではなく、上から一方的な関係でしか関れない故に或る意味たけしは神的な存在になってしまったんだろう。まあそれはお笑い芸人としては終焉を迎えてい事を意味しているんだと思う。(萩本欽一や立川檀氏とかもそれに該当する)


これが私の生きる道な話


上昇気流に乗りかけた波田陽区に暗雲が……「古舘と渡辺満里奈がゲストを呼んでおしゃれなトークお見せしますって言うじゃなーい。でも、アンタ細木数子とか杉田かおるとかゲストがおしゃれじゃないときの方が、ぜんぜん盛り上がっていますから!残念!日曜夜10時は『汚れカンケイ』のほうがおもしろい!斬り!」というネタが資生堂の逆鱗に触れたみたいだ。資生堂は否定しているけど、これで波田陽区が消えたら圧力がかかったという事になるんだろう。一寸波田陽区の扱いから眼が放せない。野村沙知代がゲストの時一悶着起したり、一社提供のスポンサーは強い。