赤と黒

 スマップの香取慎吾出演のNINNINがヒット!ガレッジセールのゴリ扮するゴリエのアルバムがオリコン初登場第一位(めざましテレビで得た)というわけで最近片手間のバイト感覚で作ったキッチュなものが受けているみたいだ。

 プロレスにおいて、片手間バイト感覚といえば格闘家のバイトプロ格プロレス。然し何故か今までその手の試合で絶賛を受けた試合はほぼ皆無である。何故〜(まさかのミステリー風)。というわけで田上明VS小橋健太のGHC戦の感想は後で。

 取り敢えず地上波版を観る。最近のGHC戦の中では面白い部類に入るのではないだろうか。田上の動きは予想を裏切る良さ。そのギャップが試合の面白さの要だったといっても良い。結局そのシリーズ事に繰り広げられる表面的なアングルよりかは、ファンはそのスポットが当っていない時にその選手のリアルな姿を見ていると言える(これを原アングルとでも呼ぼう)だから敢えて露悪的で虚構的かつキッチュなアングルを提出する事によってそれまでの積み重ね(原アングル)で認識していた田上像が活性化され、そのギャップで試合を楽しむ事が出来るのだと思う。

 然しテンポの悪さが否めない。地上波であれならG+や生観戦で見た人は余計その途中の中断が気になるのではないだろうか。断崖系の技はその形状フィニッシュに出来ない分どうしても中間に挟まないといけない。断崖系も観なれてきて……いや少なくともあの試合に関しては田上がいるだけでパワーボムだろうが断崖咽わだろうが殆ど変わらぬ効果は得れるのだ。
断崖の悪い所はエスカレーションのリズムを崩すのもあるが、それまでのテンポを崩すという意味で刹那の盛りあがりは得れるがデメリットの方が大きいだろう。例えれば中毒者の麻薬注射のようなものだ。

 試合に負けたが武道館でシングルであれだけ出来ればGHCタッグぐらい任せても問題は無い。それともこのまま又普通のレスラーに戻っていくのだろうか……。