無への供物

田上、台風“直撃”(報知)

 《ノア》台風18号が、日本武道館大会(10日)のGHCヘビー級選手権試合で激突する王者・小橋と挑戦者・田上の明暗を分けた。7日、遠征先の高知から空路で帰京予定だった2人。しかし、無事フライトした小橋に対し、田上が乗るはずの直後の便は欠航。結局、田上はバス、新幹線を乗り継ぐ羽目になり、貴重な時間を大幅にロスした。「オレは日ごろの行いがいいからな!」と高笑いの王者。挑戦者は別府、高知両大会での場外襲撃がたたったようだ。


 もうGHCのことばかり考えている。いや、今一番考えて面白いのがGHCなだけなのだが。

 「犯人は芸術家であるが探偵は批評家に過ぎない」とはチェスタントンのブラウン神父シリーズの中で出た有名な警句の1つだが、それをもじってレスラー(芸術家)ファン(批評家)という図式にしてGHCを考えると「(芸術家たる)レスラーが芸術の意匠を放棄したら、批評家はお手上げである。」ん?パロディーにもなってないかもしれないがそれは兎に角……それを証明する為にここ数日のGHCの書きこみからは面白い/詰らないという二項対立が解消されている。かっこよくいえば脱構築されている。

 三沢の陥穽にはまり私は手を上げてしまったのである。私は何とか色々なアプローチを試しているがアングルがその思考を拒むように分厚い鉄のカーテンを敷いてしまっているのである。もはやGHCのアングルについて面白いか否かという評価項は通用しないのである。やるだけ意味が無いのである。素人評論を退ける恐るべしノアのアングル。如何に優れた批評家であってもを見て評価出来るだろうか?


野が天龍とのチェーンデスマッチを示唆(スポニチ

 蝶野が天龍源一郎(54)とのチェーンデスマッチを示唆した。7日、宮城・仙台市内で行われたトークイベントに出席。16日宮城大会での遺恨戦に向けて「相手はチェーンデスマッチに興味を持っているらしいね。オレはあんまり興味がなかったけど、どういうものなんだ」とデスマッチ形式に興味を示した。天龍とは8月11日のG1石川大会で38秒殺された際のジャッジで対立。試合を裁いた海野レフェリーと天龍が旧知の仲だけに不審を抱き、G1両国大会でレフェリー変更を要求。その行動が天龍の逆りんに触れ、遺恨戦が決まっていた。


 試合ルールを悉く複雑化してその複雑化で面白く見せようとしていたらそれは国プロプロパクリである。

 まあ……ベテランの二人が鎖を使ってどのような試合を構築していくのか?という部分で興味がある。制約が産む豊饒な表現みたいなものに期待しましょう。天龍もあれだけ蝶野がジョブしていれば足枷になる要素はないだろう。


▽雑感
水上勉氏が亡くなった。笠井潔の本の中井英男論で同じに論じられて興味がでてきた矢先だった。「飢餓海峡」読もうと思ったんだけど、当分借りられそうにないだろうなあ。