田上山で総括

田上 最後の前哨戦で小橋KO(スポニチ

 ノアの大分大会が5日、別府ビーコンプラザで行われ、9・10武道館でGHCヘビー級王者・小橋建太(37)に挑戦する田上明(43)が最後の前哨戦で王者を圧倒した。

 「ちくしょう、人の技を使いやがって。まあ食らったオレもオレだけど」


 田上戴冠を予想していた私としては嫌なパタンに入ってきたという感想。絶対王者を傷付けず玉座から引きずり落すには強弱のヒエラルキーから逸脱した道化的な存在である田上で間違いない!と長井秀和ばりに予想していたのだが……。

 前に毎回同じようなアングルを繰り返すその理由に、反復を繰り返す事によりアングルという概念そのものを頽落させ滑稽に貶め、アングルという概念じたいを殺す為という考えを書いた。

 今回その説に新たな説を考えついた。それは少女革命ウテナGHC戦線の類似性である。
ウテナにおける決闘は毎回理由こそ多少の差異があるが、何かしらの理由で薔薇の花嫁欲するものが決闘場に向うという流れ、ビジュアル面にいおいてもアクションシーンや決闘場に向うシーンはバンクシステムで使いまわしで同じという一見手抜きのようにも見えるシステムの中で構築されているアニメーションなのだ。

そう考えるとGHCウテナにはそういう事で演出に露悪的(或は意図的に)に反復性を用いているという類似性が見られる。これはどういう意味を示すのだろうか?いや、たんに三沢がウテナが好きでそれをノアで再現しているとだけならいいのだが……。それとも挑戦者を摩滅しかけたシステムの中にあえて組みこみレスラーaという言わば顔のない匿名性に貶め、そのオポジションたる小橋を輝かせるだけの為に行なっているのだろうか。

 って事で長くなったんで第一次更新という事でひとまず終了。