三冠のベルトはハワイの飛びだったのか?

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全日本】川田のベルト盗難−犯人は太陽ケアだった!(スポニチ

 2日の全日本・横浜大会の3冠ヘビー級王座戦時に川田利明(40)のベルトが盗難された件で、犯人が太陽ケア(28)=米国=だったことが4日、判明した。この日、米ハワイへ帰国したケアが、盗んだ3本のベルトを成田空港で誇示。「カワダに挑戦させなければベルトは返さない」とタイトル挑戦を要求した。

プロレス界の至宝盗難という事態で騒然とする中、成田空港に現れたケアが、持参のバックを開いた。その中には、インターナショナル、PWFヘビー、UNヘビーの3本のベルトが。自ら犯人だと名乗り出たケアは、強烈なメッセージを残して日本を発った。

 「チャンスを与えてくれないから、ハワイにベルトを持ち帰る」


 曙太郎さんばりの理不尽要求というか……このタイムラグは来襲者が時期三冠に挑戦するというプランはあったけど結局その日迄に時期挑戦者が決められなかったから韜晦していたのだろうか。全日本としては誰が盗んだのか?という謎を提起したつもりなのだろうけど、私の感覚では何かつけたし的というかフォロー的に思えて滑稽というか不完全なイメージ喚起されてしまう。


蝶野、安田組初陣アピール(報知)

 電撃合体した黒いカリスマ・蝶野正洋(40)と怠慢男・安田忠夫(40)の極悪コンビが初陣に出撃した。天龍源一郎(54)、佐々木健介(38)とのタッグ激突で大暴れ。健介の鬼嫁とはいえ、セコンドについた女性、北斗晶(36)を木刀でめった打ちにするラフファイトを徹底。新タッグの誕生を強烈にアピールした。


 安田の善人キャラだった過去が活かされてないような気もするが、私としては何故映画でG1蹴ったという事を(それが嘘か本当かは別にして)使わないのだろうか。WWEのロックやゴールド・バーグやレズナーを見れば恐らく日本以上に寛容的なアメリカのプロレスファンでさえそのジャンルを軽るんじられるという行為は最大の背任行為でありブーイングをされる要因となる。

としたら事プロレスを大事に思うメジャー系のファンからしたら、年に一度のG1よりも映画撮影を優先させた事などというのはどんなアングルにも勝る効果が期待出来るのではないだろうか。本当に安田をヒールとして売りたいのであればこのぐらいしないと駄目である。形式的で摩滅したヒール像でファンががヒートする時代は有明の方にある緑の楽園をのぞけばとっくに衰滅してしまったのである。


▽雑感
平日は全然仕事を抜け出せずプロレス観戦が出来ない有様なので、多少小金が溜まった。そのお金で土日何か見ようかと思っていたけど面白そうな団体が興行してなかったので、面白そうな本を3冊買った。
ミネルヴァの梟を黄昏に飛びだったか」をはじめとする推理小説に関する評論でいずれも笠井潔の著作だ。というのも私今一寸した笠井潔がマイブームで、凝ると結構まとめて本を買ってしまう傾向があり今回もその癖がでてしまったという所。まあ元々晦渋な文章を書く人だし、私自身推理小説に関する知識が乏しいので匍匐前進のような読書でちびちびと読書している状態。何時かは書いている内容を十全に理解出来るぐらいにはなりたいので今は産みの我慢をしている状態。この日記にも笠井効果というか豊饒な評論が書けるようにはなりたいと思う(あと5年以上の修行期間は最低必要だと思うが……)

ところで最近ドロシー・L・セイヤーズの「死体をどうぞ」を読んだ。古典的作品なだけに突飛なトリックが無い。600超という浩瀚な書物ながら殺されるのはたったの一人。一人の殺人だけでこれだけ引っ張るのは流石に難しいのだろうかウィムジイ卿は何度かの誤謬に陥る。その全能性の無さがなにかウィムジイ卿の人間らしさというか温かみが出ていて好感が持てた。(解説で法月綸太郎が国名シリーズの「ギリシャ棺の秘密」との類似性をみていたが)

最後の殺人時刻のずれのトリック(というべきか)はちょっと後だしジャンケンのような印象が残ったが。最近の第二第三の殺人が起こりその相互性から発せられる厚みみたいなものを楽しんでいる者としては一人しか殺されないものは短編程度の長さが適当なのではないだろうかと思う。