偶像は黄昏へ

より高みを!棚橋完成へ3公約

3つの公約を果たして、棚橋は完成する!G1準優勝の棚橋弘至(27)が30日、プロレスラーとしての完成に向けて“3つのオリジナル”の開発を公約。それに先立って、まずは9・15後楽園大会での新マスクマン「マスクド・デビロック」への変身と、9月シリーズ(3日・後楽園ホール開幕)での一騎打ちが決まっている永田、鈴木、安田、ウルフの4タテに全力を傾ける。

 G1準優勝の実績を残した棚橋だが、オリジナリティー不足という弱点は自覚していた。「オリジナル性の問題を解決すれば…より高みを目指して、さらに3つの公約を掲げたい」。

すでに「IWGP奪取/武藤戦実現/藤波引っ張り出し」の3大公約を掲げていたが、新たに(1)オリジナルの決め技(2)オリジナルの決めポーズ(3)オリジナルの決めゼリフ―それぞれの完成を、テーマとして挙げた。


 三つ共に全部自分発で済むものばかりで、形式から入ると形式で終わり血の通ってない虚像で終わる可能性も高い。本当にこの三つを成就すればファンに受け入れられるならこれほど楽なものは無い。

 確かにオリジナリティーは大切だけどもっと大事なのはファンからコンセンサスを得られるような流れに乗れるかだと思う。これは運等々自分ではどうしようも無い次元の問題。故にスターレスラーは稀有な存在なのである。


ゼロワン「自己主張」で分裂(スポニチ

 ZERO―ONEは30日、都内の道場で全所属選手出席の新体制発表会見を開き、いきなり仲間割れした。31日盛岡大会を最後に橋本真也(39)が右肩手術に踏み切るため、現場監督に就任した大谷晋二郎(32)が「自己主張しろ」と所信表明。するとROWDY、田中将斗(31)崔リョウジ(24)佐々木義人(22)が本当に自己主張して造反し、フロント裁定により9.12後楽園で本隊VS造反軍の綱引きマッチが決定した。

 一丸となるはずだった。羽織着用のテングカイザーを含め全員正装で出席。人文字で「01」を描き、坂田のコーチ就任を発表した。決起集会での造反軍誕生は、風邪っぴきの大谷に心身ともに打撃だが「オレの平熱は39度。綱引きで答えを出そう」と気を吐いた。


 発表会見で仲間割れとかタイミング的に駄目だと思う。あまりにも唐突すぎてインスタントなものに見える。小細工無しに90年の全日本みたく、選手の発起を団体存続に繋げてアクチュアリティーを高めたらいいと思うのだが……。


旗揚げ成功!1600人熱狂/アパッチ軍

アパッチ軍:東京大会>◇30日◇後楽園ホール◇1600人

 金村キンタロー(34)率いるアパッチ軍が旗揚げ戦を成功させた。30日の後楽園ホール大会メーンで、金村、非道、東郷組が長州、矢口、石井組と激突。試合は非道が石井の垂直落下式ブレーンバスターに沈んだが、集結した1600人のファンを最後まで熱狂させた。金村は11月の九州シリーズ開催が決まったことを報告し、ゼロワンの大谷、田中、全日本の小島、長州とのシングル戦も予告。「100回負けても最後に勝てばいい。全国をまわって上を目指す」とインディー魂を燃やしていた。


 ブックを見るとWEWの二の舞になりそうな気もするが……なんか非道という人は偉い人と当ると仕事するんだな……単なるオポチュニストだったんだね。


▽雑記
「ミステリ・オペラ」――宿命城殺人事件(山田正紀)を読んだ。序盤からサービス過剰ともいえる数々の謎が提出される。非加速度的に墜落する死体、戦闘中に忽然と消えた貨物列車、三千年前の殷代文字の詩に則って行われる見立て殺人、古代戦車殺人事件、そして量子力学に基づいた平行世界。この物語は平成の東京と50年前の満州の2重構造で構成されているのだが、その多々の謎がその時代背景にそった遣り方で作られ、しかも合理的な解決で終わらせている所は素晴らしい。まあ、一寸強引だったのは車両消失の解決で、車両消失といえば赤川次郎を思いださせるが私の乏しい読書経験ではヴァン・ダイン風な強引な解決方法だったと思う。

推理小説な部分意外にも当時の関東軍の強引な遣り方等への批判的な部分など読ませる所は沢山あるけど、純粋に推理部分だけでトリックは単純ながらも数の多さで頁数の多さを感じさせない豊饒な本になっていると私は思う。


そういえば何故か細木和子が人気だ。ただエンタの神様長井秀和も指摘していたが、奴は小汚いオポチュニストだ!単にマスコミを利用してミスティフィケーションされた、たんなる俗物的偶像に過ぎない。そんなおばちゃんを観て何が面白いんだろうか。甚だ理解出来ない。いやしたくも無い。さっさとブラウン管から消えて欲しい。