悪貨は良貨を駆逐する

絶対王者”小橋 新技で迎撃だ

 “絶対王者”もひらめいた! 「Navigation, Over The Date Line’04」(29日・アクトシティ浜松)で、GHCヘビー級王者・小橋建太(37)が、9・10日本武道館大会で挑戦を受ける田上明(43)と2度目の前哨戦を行い“優勢勝ち”。田上の新技「秩父セメント」をしのぎきり、前回対戦時(21日・埼玉大会)の大の字KO劇のうっぷんを晴らしただけでなく、新技の着想を得たことも明かし、最後の前哨戦となる9・5大分大会での公開を示唆した。

 一撃必殺の「秩父セメント」とのせめぎあいの中で、バーニングハンマーに続く最終兵器が産声を上げた。小橋は「そうはいくか!」と秩父セメントの“序曲”である脳天砕きの態勢から脱出。前夜の有明大会に続いて、この日も新技を完封してみせた。


 最早コントである。いや、コントをやっているのだろう。この一連のチープな遣り取りはアングルという概念自体を失墜させる為の遊戯なのだ。だから何度も何度も決まったフォーマットのアングルを摩滅するまでやるし、その内容も更に露悪的にキッチュなものに貶めている。

 こんな事をされてアングルという概念が傷つかないわけがない。ここまで馬鹿馬鹿しいアングルを見せられては如何に他団体が一生懸命にアングルを練ったとしてもアングルとフレーム自体に傷が付いているのだから効果は落ちる。真面目なアングル程ノアの術中に嵌りチープに見えるのだ。

 内々でやっていながら実は外に攻撃的なノアのアングル。まだまだアングルという概念への攻撃は手を緩まないだろう(と思う)

天山 蝶野に“抹殺宣言”(デイリー)

 何もかも奪う!天山が29日、「DEVILOCK NIGHT PRO―WRESTLING」(9月15日・後楽園ホール)で一騎打ちを行う蝶野に「神田川のモクズになれ!」と、選手生命を奪うことを通告した。

 かつては固いきずなで結ばれていたが、天山に迷いはない。「勝つだけでなく存在も消す。TTDで首を破壊して、蝶野の時代を終わらせる。仲の良いDEVILOCKの遠藤(憲昭)さんにみとってもらえれば本望だろう」と処刑宣告だ。「10・9両国大会は20周年興行どころか引退興行。引退後はオレのマネジャーとして、裏方に徹してもらう」と、身の振り方も考えている。


 天山プッシュを続けてもいいのではないだろうか、余計な事はせず。両国で発見された意外な天山支持の高さ、これは高山欠場によって掘り当てた金脈かもしれない。もしかしたらそのシチュエーションが作った相対的な幻なのかもしれないが、それはシリーズを重ねていって検証されていくのだろう。天山にとって蝶の戦はより高い文字では現れない次元で勝利しなければならない。