シンプルイズベスト

田上が試合後小橋をKO/ノア

<ノア:埼玉大会>◇21日◇桂スタジオ◇1500人
 GHCヘビー級挑戦者田上明(43)が、王者小橋建太(37)をKOした。21日のノアの埼玉・越谷大会でタッグ対戦。9月10日、日本武道館大会でのタイトルマッチで激突する両者は壮絶な場外戦を繰り広げる過熱ぶり。田上は新必殺技「秩父セメント」は温存したが、試合後にのど輪落とし2連発とオレが田上で小橋をマットに沈め、ベルト奪取にかける気迫を見せつけた。

斎藤組、試合後も三沢をめった打ち/ノア
<ノア:埼玉大会>◇21日◇桂スタジオ◇1500人

 斎藤、井上組がGHCタッグ挑戦権をもぎ取った。メーンで同王者三沢と6人タッグで対戦し、杉浦が鈴木を沈めた試合後に三沢を襲撃し、3人がかりのアルゼンチン式背骨折りで公開処刑。救出に飛び込んできた小川も返り討ち。さらに控室に引き揚げる三沢、小川をめった打ちにして、挑戦をアピールした。三沢は「(借りは)試合で返す」と武道館大会での挑戦を受諾した。

 
 同会場で同じようなアングルというのは凄まじい。これなら敢えてアングルらしいアングルを打ち出さないで、自然体で何もしない方が寧ろ効果的だと思うのだが。

 アングルが人口に膾炙された今では二種類の評価があると思う。1つはアングルらしく見えないアングル。如何に自然に見せられたかがポイント。もう1つは耀様で如何に虚構なんだけどその構成や話の面白さでみせるアングル。この二つのいずれじゃないと客を引き寄せられるアングルにはなり得ないと思う。

 で上記にノア埼玉大会の2つのアングルはもっと飾りを殺ぎ落としてアングルに見えないアングル。1つ目アングルの方向性で工夫していけばいいのではないかと私は思う。多分ノアヲタはそんな事しなくても確りと券を買ってくれるんだろうけど。


G1連覇の天山がIWGP挑戦できず不満爆発(日刊)

 G1連覇を成し遂げた新日本の天山広吉(33)がIWGPベルトに挑戦できない不満を爆発させた。21日、都内で行われたファンクラブ主催のG1優勝祝賀会に出席。IWGP王者・藤田和之の次期挑戦者に佐々木健介を挙げた上井取締役に激怒した。「これではG1を取った意味がない。オレが一番先に挑戦するのが当然。G1覇者を軽くみられるのが心外だし、藤田戦が決まるまでテンションは上がらない」と納得いかない表情。上井取締役に対し、10月9日の両国大会でのIWGP挑戦をどん欲に要求していく姿勢をみせた。

 ファイトによれば藤田はプロレス参戦を渋っているようだ。健介を持ち出したのは多分ボブ・サップ二の舞を避ける意味で様子見のような感覚で若し数ヶ月後のK-1MMAの状況が変化して結局勝ち逃げされたときに、自分の団体のレスラーが傷付かない為の策だと思う。

 一応話題的にも2000年に実現しなかった云々で盛り上げるんだろうから、人選は正しいだろう。


▽雑感

虎ノ門坂下千里子が必死だったのは2ちゃんの影響かと思ってたんだけど、東スポで嫌われタレントとして紙面を飾っていたからなのかな……。

さてさて、アテネ五輪24時間テレビで通常番組が悉く中止。或はめちゃイケ数取り団総集編のような手抜きに走ったりしている有様で観るもんがなかったんだけど、取り敢えず深夜の若手芸人コーナーは観た。

紙プロで絶賛されたFNS27時間テレビ真夜中の大かま騒ぎのようなガチンコマッチを期待したんだけど……ロンドンブーツじゃ無理だったみたい。というよりも形式的にガチの実力が露呈されるシステムじゃなかった。

このコーナーは、司会のロンドンブーツ1号2号小池栄子が、若手芸人100組(200人)と共に、憧れ芸人5組について学ぶというもの。憧れ芸人は、ビートたけし明石家さんま志村けんダウンタウンダチョウ倶楽部の5組。

で若手がその芸人についてコメントするんだけど、司会者が予期せぬネタを振るんじゃなくって話題の源泉が若手芸人発だった所にある程度の若手側に操作性を残しており、そういう意味では対応性や度胸といった部分が露わになる事は無かった。

そんな中でもFUJIWARAは流石ベテランだけあって若手使って巧くこなしていた。一番受けたコメントはカンニングのだちょうの上島に対して「お互いキレ芸じゃ共倒れですよ」ってのが本当に深刻そうで面白かった。

エンディングで若手芸人が皆自分にスポットライトが当てて欲しいと諸手を上げてアピールしている最中、安田大サーカスのHiroだけ座りっぱなしというのも笑えた。本当この人天然なんだろう。礼儀に厳しそうなさんまとかタモリとかと共演したら大変そう。