王者の行く末に興味はあるか?

 島田荘司「龍臥亭幻想』を読んだ。エラリークイーンのライツヴィル・シリーズのような感じで、前作を読んだ人はあのキャラはこんななったんやねえみたいな変化が見れる所が面白い所。ミステリの関する部分は人によって是非がわかれるだろうけれども・・・・・・しかし古典的なあのトリックを日本の因習批判と絡めながら料理してしまうのはさすがといったところだろうか。ただひとつ気になったのは、里美の台詞。なんというかちょっと二十歳とはいがたい違和感を感じる。斎藤栄の女性キャラ程ではないが、都会的な女性として描かれている分少し言葉使いだとか、会話が少しずれているような感じがする。島田氏の年齢を考えれば仕方無いとは思うけれども・・・・。


 さて、NOAH武道館は仕事で行けなかったが、一応テレビでチェックした。


 ○力皇猛(25分6秒 無双→片)●斎藤彰俊

http://blackeye.cocolog-nifty.com/eye/2005/04/424_noah_43a9.htmlより


 盛り上がりに欠ける一戦。テレビからもつまらなさが伝わってくる程である。なぜ盛り上がらなかったのは全部見ていないので試合構成のせいかもしれないし、他に原因があるかもしれない。しかし私が思うに盛り上がらなかったのは観客がさして王者挑戦者の勝敗に全然興味がわかなかったからではないだろうか。小橋建太GHC戦がどんな相手だろうと、しょぼいアングルだろうと盛り上がったのは、観客の殆どが小橋の勝ち負けに興味があったからではないだろうか。それと試合終盤において斎藤のセールが全然見られなかった事。たんたんと王者の技を食らって、”抵抗”が見られないのでは観客としても感情移入ができないだろう。・・・・・・まあ本当に試合の技術論のせいならばいいけれども前者の王者への興味云々という部分で観客が乗れなかったのならば、深刻な問題になると思う。というわけで瀕死のランカーに愛の手を↓


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