闇の道
〇横井宏考VS『アニキ』×（反則）
「それにしても、この世には探偵小説でしか語れない真実というものがあるのも、また事実であるのだぜ』ミステリ・オペラ 山田正紀
これをプロレスに風にいいかえれば「それにしても、この世にはプロレスでしか表現出来ない闘いというものがあるのも、また事実であるのだぜ』といいたい。凶器攻撃を受けても割れない額（横井）グロテクスな部分を誇張して表現出来るのが格闘競技との差異ではないのか？乱闘試合でそれも出来ないぐらいなら最初からするなと私は思った。それにしてもミステリ・オペラは名作だと思う。
▽ＰＷＦユニバーサルタッグ選手権60分１本
○藤田ミノル、日高郁人＝王者組[17分42秒 横入り式エビ固め]×葛西純、佐々木義人＝挑戦者組
取り敢えずこの日のベストバウトはこれで決まりだ。スムーズな流れ確りとした構成。しかし日高がいなかったらどうなっていたかはわからない。試合の中心を日高に据えたのは良かった。藤田ならこけていたかもしれない。チャンピオンチームのホットタッグ。藤田のやられっぷりと日高の澱みの無い攻撃が良い流れと雰囲気を作っていた。ターメリックは宮本に反撃役を任せて折角の盛り上げ所を台無しにしていた事を思い出した。それにしても日高のニールキックは素晴らしい。あれほど放った後の始末が確りしているニールキックも無いだろう。
▽ＮＷＡインターコンチネンタルタッグ選手権60分１本
○＝大谷晋二郎、大森隆男＝王者組[13分25秒 反則]×＝田中将斗、坂田亘＝挑戦者組
▽同延長戦
大谷晋二郎、×大森隆男＝王者組[4分23秒 片エビ固め]田中将斗、○坂田亘＝挑戦者組
よくわからないが大谷が皆から狙われているみたいだ。それはそうとこの試合のキーマンは勿論我等が大森さんであるが、個人的には今回の舞台設定からすれば大森でもミスるような高度がスポットがない、いわば単純なぶつかりあい、もっといえばプリミティブとも思えるほど単純なプロレスの方が好ましいと思う。しかし……それにしても大谷が場外で捕まりなぶられているにも関らずおどおどと間の抜けた行動しか取れないは如何なものか……。
試合は再開を期に金村や黒田等がロープを外し、マットを引き裂く放縦ぶり。レフェリーはリングアナに抗議するわの混沌振りをみせ。いや、その程度の混沌振りは見たけれどリングを解体するという滅茶苦茶さがし的には面白かった。解体が死に向わず豊饒なカオスに繋がった。そしてリング上に大谷と大森だけが残され漂う祭りあとの侘しさ……中々良いものを見せて貰ったと思う。私的には０１は数回観にいっているが一番この日が面白かった（ちなみにタカハシさんは一番つまらないと言っていたっけ……）。
総括
結局メインの話になるが、アングルを作る際にはちゃんと媒体は何か？を考えて作るべきだと思う。０１は金が無いのでスクリーンが無かった。はっきりいえば事務所破壊なんていうのは確りと映像でフォローしないといけない類のアングルではないだろうか。坂田がマイクでアングルを絡めた話をしていたが、会場の反応はかなり薄かった。もし今後もアングルを打ち出すのであれば、紙媒体でも十分伝わるような、絵的な面白さではなく観念的に楽しめるアングルをした方がいい。例えばイデオロギーのような映像化が難しいアングル。これなんか映像を使えないのあれば最適なのではないだろうか。
雑感
映画の話
取り敢えず『タイタニック』を観終わる。思っていたより面白かった。一種のパニックムーブーとしても面白いと思う。なんて事を書いていたら夜中に『ポリスアカデミー』を日本テレビでやるみたいだ。最近ゴールデンでやらなくなって久しいのでビデオに撮ろうと思う。最近テレビの映画枠は『超能力学園Z』とか『Ｍｒ Ｂooインベーダー作戦』のような馬鹿映画やらないので一寸寂しい。
漫画の話
久々にジャンプを読む。昔は漫画っ子だったのに最近はミステリ小説に傾倒して全然読んでなかったけど、矢っ張り漫画は面白い。でもジャンプも変ってしまったと思う。というのもバトル物が少なめになってきた。自分の中でいかにもジャンプらしいと思えるバトル物は『BLEACH』『ONE PIECE』ぐらいだろか。勿論『ボボボーボ・ボーボボ』も広義の上ではバトル物として位置付けてもいいかもしれないが……。
雰囲気としては少々ガキ臭さがなくなってしまっているように感じる。特に『DEATH NOTE』なんてジャンプとは思えない内容でいきなり惹きこまれた。なんか設定的にはメフィスト賞受賞作品？と思えるような設定で『コズミック』清涼院流水を楽しめた私にとって滅茶苦茶今後が気になる作品である。『こち亀』はあいかわらず両津さんが皮算用して云々というかんじで変らないなあという印象。でも230円は高くなったよなあ（よく買っていた時は170だった）
